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Fig-10.Semi-Infinite ice sheets against line loads along afree edge

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Fig-11.relationship between λa and Pcr4/Pcr1

ここでは、氷盤の縁の線荷重bの長さがb1=a、b1=a/2、b1=a/3、のときについて比較した。図−11に示すように、半無限氷盤の縁に線荷重が作用する場合は、耐荷力が1割から4割となり、かなり減少していることがわかる。このような場所は、氷盤と陸との境である。よって、陸から氷盤上に移動するようなときは、板を氷盤上に渡してその上を歩いていったり、ジオテキスタイル等の補強材4)によって耐荷力を増すなどの注意が必要である。
5. 長期載荷における氷盤の耐荷力
今までは、氷盤を弾性体と考えて氷盤の耐荷力を求めてきた。しかし、氷盤は同一地点に長期間載荷すると盤の撓みが進行し、最後には破壊するといったような粘弾性的な特性を持っていることも知られている。このことより、実際の氷盤上で実験を行い、かつて行われたPanfilov、Assur等の実験結果5)と比較を行った。
5−1. 実験方法
半径が50(?)の2種類のTankに水を入れ荷重とし、ある時間の撓みを載荷中心点と載荷中心点より2m、6mの地点でレベルにより測定する。ここで、撓みの影響を考えて2つのTankとレベルの設置位置は20m以上はなす。

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5−2. 実験条件
現地において、3点曲げ試験を行ったところ曲げ強度σfと曲げ弾性率Eの平均値はほぼ10?f/cm2,30000?f/cm2であった。また、氷厚を測定したところ氷厚はh=15.5cmであったので、この氷盤の耐荷力はPcr=1800(?)である。よって、2種類のTankの荷重は、耐荷力の約半分である1tfと8割程度である1.5tfにして実験を行った。
5−3. 実験結果
2つのTankについてのr=0,200,600(?)における撓みと載荷してからの経過時間との関係を図−12、図-13に示す。

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Fig-12.relatiship between t(h)and W(cm)

 

 

 

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